ガラクトオリゴ糖の効果、製造方法、含まれる食品について
特定保健用食品の一つであるガラクトオリゴ糖、名前を耳にすることも多いのではないでしょうか。
ガラクトオリゴ糖とは名前の通りオリゴ糖の一種であり、便秘解消に良いとして注目される成分です。
そんなガラクトオリゴ糖のさまざまな効能効果、製造方法、含まれる食品などをご紹介します。
ガラクトオリゴ糖はこのようにして作られます
オリゴ糖は食品から生成することで効果的に摂取することができます。
ガラクトオリゴ糖は牛乳や母乳などに含まれています。
オリゴ糖にはいくつか種類が存在し、野菜やショ糖などから生成されるものもあります。
ガラクトオリゴ糖は天然にも含まれる成分ですが、製品としても売られています。
オリゴ糖には複数の種類がありますが、ガラクトオリゴ糖は乳糖から作られます。
分解酵素を使用し、酵素反応を起こして生成された後、ろ過や除菌、濃縮などの工程を経て完成します。
液状や粉末などの形状に加工し、製品化されます。
製品では純度100%のガラクトオリゴ糖として売られていることはまずありません。
55%以上、75%以上などの純度で売られています。
オリゴ糖は主に7種のものが知られています。
ガラクトオリゴ糖をはじめ、ビートオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖です。
この7種は大きくわけて難消化性オリゴ糖と消化性オリゴ糖に分けられます。
イソマルトオリゴ糖は消化性であり、ガラクトオリゴ糖を含む他6種のオリゴ糖は難消化性オリゴ糖です。
それぞれ含まれている食品は異なり、特性が違います。
ガラクトオリゴの効果
難消化性オリゴ糖であるガラクトオリゴ糖は小腸で吸収されにくく大腸まで届き、さまざまな働きをします。
腸内環境の改善、便秘解消、美肌効果やダイエット効果まで多くの効果が期待できます。
熱や酸に強いので、使いやすいことも特徴です。
甘味が感じられるものの吸収はされにくいため、血糖値の上昇も抑制できます。
ただし、乳製品由来ですので、乳製品にアレルギーがある方は摂取を控えましょう。
整腸効果
ガラクトオリゴ糖は大腸に達するとビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の栄養分となり、善玉菌を増加します。
中でもビフィズス菌を増加する効果は有意にあります。
ビフィズス菌は乳酸などの有機酸を増加する働きがあり、それにより悪玉菌の増加を抑制します。
ストレスや加齢などでビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は減少し、それにより悪玉菌は増加してしまいます。
ガラクトオリゴ糖は善玉菌を増やすことで悪玉菌を抑え、腸内環境改善をサポートします。
便秘解消効果
善玉菌を増やし、腸内環境を整えることにより、大腸内では有機酸が生産されます。
有機酸とは酢酸や乳酸などであり、有機酸が増加すると悪玉菌の増殖を抑えます。
排便において有害な物質を排除し、粘液を増やすことでスムーズになり、便秘の解消に繋がります。
ミネラル吸収促進
オリゴ糖にはミネラルの吸収を助ける働きがあります。
そのオリゴ糖の中でも熱や酸に強く、難消化性であるガラクトオリゴ糖は大腸まで届くことで効果的に働きます。
カルシウムやマグネシウム、亜鉛などは体の成長や疲労回復、免疫力向上など生きる上で欠かせない働きがあるミネラルです。
しかしこれらミネラルは不足しやすい成分でもあります。
ガラクトオリゴ糖は吸収率を高め、ミネラル不足を軽減する効果が期待できます。
ガラクトオリゴ糖を含む食品って何?
オリゴ糖はさまざまな食品に含まれています。
ガラクトオリゴ糖は乳製品に含まれており、動物性オリゴ糖となります。
比較的オリゴ糖の中でも生成もしやすい成分です。
乳製品に多く含まれています
母乳や牛乳などの乳製品に含まれています。
またガラクトオリゴ糖を生成し製品化したものも売られています。
熱にも強いものなので温かいコーヒーに混ぜても飲みやすいです。
玉葱やトウモロコシに含まれているオリゴ糖もあります
ガラクトオリゴ糖の他、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖などのオリゴ糖も特定保健用食品に指定されています。
大豆や玉葱、ショ糖、トウモロコシなどに含まれています。
植物性のオリゴ糖が多く、含まれている食品も野菜が多くみられます。
まとめ
やさしい甘味のガラクトオリゴ糖は熱にも強いので普段の食事に加えることも簡単です。
過剰に摂取するとお腹がゆるくなることはありますが、適切な量であれば腸の調子が悪い時の強い味方になってくれるかもしれません。
何を試しても便秘が治らなかった、という方は一度ガラクトオリゴ糖を試してみてはいかがでしょうか。
関連ページ
- 人気オリゴ糖ランキング2020
- 人気のオリゴ糖をランキングにてご紹介します。
- オリゴ糖で血糖値の上昇を抑えられる?!
- 血糖値の上昇が気になる場合に、オリゴ糖がどのように役立つかご紹介します。
- オリゴのおかげで便秘が解消する?
- オリゴのおかげに含まれる乳果オリゴ糖は少量でも効果を発揮し、腸内まで届いて善玉菌のエサになり 活性化させて悪玉菌を減らす働きがあります。だからお腹スッキリにはいいんです。
- フラクトオリゴ糖の効果に業界震撼!
- 腸内フローラ改善にオリゴ糖が効果的という。中でもフラクトオリゴ糖が優秀らしい。今なぜフラクトオリゴ糖に注目が集まっているのだろうか?!
- 糖尿病にオリゴ糖と言われる理由
- 糖尿病になってしまっている方はもちろんですが、糖尿病を予防したいという方にもオリゴ糖がいいと言われるのはなぜなのでしょうか?
- オリゴ糖とビフィズス菌の関係
- ビフィズス菌にとってオリゴ糖は無くてはならない存在です。なぜなのでしょうか?
- 知っているようで知らないオリゴ糖と砂糖の違い
- あなたはオリゴ糖と砂糖の違いを明確に答えることが出来ますか?